盗作と発覚で販売中止になった商品のデザインをさらに盗用!最悪のパクリ行為


2018年、イラストレーターの高旗将雄氏のイラストが大手セレクトショップ「BEAMS(ビームス)」に盗用されるという問題が世間を騒がせた。高旗氏が以前に描いた熊のイラストに酷似したデザインのTシャツが、BEAMSの自社製品として堂々と販売されていたのだ。高旗氏がTwitterで暴露したことで、大きな騒動に発展した。

 

 

このたび、高旗氏が再び同様の被害に遭うという事態が発生。BEAMSが高旗氏のイラストを盗用して作成したデザインをさらに盗用したものが、「Loderetto」というブランドの服に使われていたことが発覚した。今回も高旗氏はTwitterで関連情報を発信し、反響を呼ぶこととなった。

愛知県名古屋市の「ミッドランドスクエア」に問題の服が展示されており、ブランドの通販サイトでも販売されていたという。高旗氏は、「パクリのパクリ」と表現。本件に注目が集まると、ブランドのサイトから当該商品に関するページならびに画像が全て消えた。高旗氏は商品の生産数を確認して、二次使用料の支払いを求めるという。

 

 

 

ところが、交渉は難航している模様だ。Loderettoはイタリアのブランドであり、そこから輸入しているだけだと、同ブランドを扱う株式会社ダイワは主張したとのこと。また、問題の商品をデザインしたのもイタリア人であると述べたという。高旗氏はイタリアの商標等を確認したが、該当するものは見当たらなかったと疑問視する。

この点を当サイトが調べたところ、Loderettoの旧サイトの企業情報のページに、「“Loderetto” is all handmade in Japan.」と書かれていたことが発覚。つまり、同社は商品を全て日本で生産していると、自ら主張していたのだ。ちなみに、この企業の前身や当時の人脈の一部についても調査済みだ。

 

 

また、高旗氏も不可解な点として指摘しているが、このブランドはクリエイティブディレクターを「T」とイニシャル表記し、その氏名を公表していない。その他、現在の公式サイトには、「生産工場はビックメゾンも使用をする最高クラスの工場」(原文ママ)と書かれており、生産国等については記していない。

ダイワのショールームの所在地の記載はあるが、電話番号は非公開だ。旧サイトには別の所在地と電話番号が記されていたが、移転済みのようで、電話番号も既に使われていなかった。そこで、ショールームがあるとされる建物を訪問してみた。ショールームはビルの一室だが、部屋の照明は消えており、関係者は不在の様子だった。

 

 

ビルから出てきた人々に、周辺で話を聞いた。同じ建物内に事務所を構えているという男性は、今回の騒動だけでなく、当該企業がこの建物に入っていることも、全く知らなかったと述べた。ブランド名と企業名が異なることは珍しくないが、よほど有名でない限り、同じ建物に入居する人々でも知らないのは無理もないだろう。

ブランドのコンセプトには「ニットウェアには似通った見栄えの品が珍しくありませんが、『Loderetto』は違います」とあるが、笑止千万だ。「Loderettoを着た人が少しだけでも楽しく、嬉しい気持ちになる事を願い、デザインされています」という一文も、今回の騒動を知っている人々の同意は得がたいはずだ。

 

高橋