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新型肺炎で品薄のマスク、クレーンゲームの景品に!疑問の声や異論が続出

マスクがゲームの景品に

新型コロナウイルスによる肺炎が流行し、各地でマスクが品薄状態になっている。そうした中で、マスクがクレーンゲームの景品になっていたという報告がTwitter等に相次いで、話題になった。2020年1月末あたりから情報が出回り始め、これまでに複数の店舗でマスクがゲームの景品に使われていたことが報告されている。

最初に注目されたツイートには、当該のクレーンゲームを撮影した画像が掲載されていたこともあり、注目を集めた。だが、ツイートした人物は、撮影場所を明かさなかった。その後、2月に同じ場所で撮影されたと思われる画像が、別の人物によって公開された。こちらのツイートには、撮影場所に関する情報もあった。

これらの情報を発信した人々は、マスクを景品にすることに懐疑的だ。ドラッグストア等を探してもマスクが売り切れていて買えないので、やむを得ずクレーンゲームでの獲得を試みたという人物も。「品薄の状況を利用してマスクを景品にすることはいかがなものか」、「企画段階で誰も止めなかったのか」といった、疑問や異論が続出した。


現地の状況は

先述のツイートによると、問題のクレーンゲームが設置されているのは、「イオンモール浦和美園」であるという。同店のフロアマップで確認したところ、2階に「宝島」というアミューズメント施設が見つかった。当サイトでは、実態を確認するために現地へ向かった。イオンモール内は、多くの人々でにぎわっていた。

 

 

 

景品のマスクは、1箱18枚入りの商品だ。ゲームは1回100円で、「個数制限対象商品 こちらの景品はお1人様1個までとさせていただきます」という表示があった。隣には、ハンドソープが景品のクレーンゲームもある。「風邪の予防はマスクから!!」、「風邪の予防にうがい手洗い!」と書かれており、肺炎ではなく風邪の予防を謳っている。

 

 

 

近辺で話を聞くと、子供を連れて買い物に訪れた母親は、「それってひどくないですか」と疑問を呈した。マスクの入手に苦労しているそうで、「在庫があるなら景品にしないで、必要な人に適正な値段で提供してほしい」という。一方、「便乗と言えばその通りだけど、別に悪いことをしているわけではないから」と述べた人物も。


店に話を聞いてみた

当サイトでは、宝島・浦和美園店に本件を尋ねた。店長によると、本件がネット上で話題になっていたことは、全く把握していなかったという。そこで、その時点までの状況や問題視された経緯、提起されている主要な論点及び確認方法等について説明した。同店では、マスクが景品のクレーンゲームを先月から設置したという。

同店のクレーンゲームの景品の内容は、担当のスタッフに任せているそうだ。担当スタッフが企画して、景品にするものを選定し、仕入れてくるのだという。それゆえ、経営元の企業ではなく各店の現場の判断で景品が決まるため、系列店にもマスクを景品にしたクレーンゲームが置かれているかどうかは把握していないとのことだ。

「お1人様1個まで」という表示は、マスクに限ったものではないという。実際、店内の様々な景品に同様の表示があった。店長曰く、景品の希少性や難易度の高さ等を考慮に入れて、当該の表示の有無を判断しているという。「マスクがゲームの景品になっていた」との目撃談は各地で相次いでおり、宝島以外への騒動の波及は必至だろう。

 

 


高橋 

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