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流血した猫を路上に投げ捨てた警備員、動物愛護法違反の疑いで警察が捜査へ

先日、兵庫県神戸市にて警備員が猫を虐待したとのことで、その証拠映像とされる動画がYouTubeに公開された。動画の公開日は、2016年9月14日である。

動画の説明文によると、神戸市元町で、警備会社の警備員が猫の首を絞めて放り投げる場面に遭遇したという。「血だらけの猫を路上に投げ捨てる非情かつ他人の迷惑を考えない非常識な警備員とそれを是とする会社の酷さを見て下さい」と非難している。動画を公開するに際して、警備会社の了承も得たという。

警備員の男性が猫の首をつかんだまま走ってきて道路を横切る場面から、動画は始まる。警備員は猫を路上に放り投げ、そのまま戻っていってしまった。投げ捨てられた猫は、しばらく地面に横たわっていたが、やがて起き上がって去っていった。

後日、本件の事実確認を行ったという人物が動画のコメント欄に書き込んだ。それによると、「警備会社側も残酷な行為に至ったのを認めて、行き過ぎた行為に対し本人を叱責した」が、警察には通報していないという。「行政手続きに則り子猫は保健所が引き取ったが、母猫は別の窓口で受け付けすると聞いて、面倒だから警備員が独断で管理権限外の路上に放り投げたとの事だ」と記している。

「人を襲う」との理由で猫を排除したとの説明が、会社側からあったという。一方で、「この猫は子猫を産んだばかりの母猫で衰弱していた」そうだ。ネット上では、これらの点は矛盾するのではないかという指摘もある。衰弱している猫が、人を襲うのだろうかというのである。また、動物愛護法に違反する虐待行為だという意見も相次いでいる。

9月21日、当サイトでは警備会社の本社に連絡をとった。同社では、動画の内容や先述のコメント欄への書き込みは把握済みだった。本件の概要を確認した上で警備員への注意を行ったこと、警察に通報しなかったことは事実であるという。コメント欄の内容については、事実である部分とそうでない部分があると認識しているそうだ。それは具体的にどこなのかと尋ねたが、回答できないとのことだった。本件に関して警察からの問い合わせもあり、同社としての判断や見解等を現段階で公表する予定はないという。

神戸市の東部衛生監視事務所によると、動物愛護法違反の虐待行為の疑いで、警察が本件を捜査中であるとのことだ。事務所では、虐待行為等が判明した場合に調査や指導を行うが、本件には警察が介入したため、身動きがとれない状態にあるそうだ。捜査の進捗状況や警察側の判断に関しては、現時点までに情報が入ってきていないという。

※モザイク加工は当サイトによるもの

高橋 

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