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都教委「ツーブロックは校則で禁止」、誰の見解なのか?

先頃、「ツーブロックは禁止」という都立高校の校則が話題になった。

東京都議会予算特別委員会にて、都議会議員の池川友一氏がツーブロック禁止の理由を質問したことが発端だ。なぜ禁止なのかと生徒が尋ねても、教員は「校則で決まっているから」と繰り返すばかりだったという。教育長の藤田裕司氏は、「外見等が原因で、事件や事故に遭うケースなどがございますため、生徒を守る趣旨から定めているものでございます」と回答。それに対して池川氏は、客観的なデータはあるのかと問い質した。この質疑応答の動画を池川氏がTwitterに掲載し、反響を呼んだ。

 

 

文芸評論家の斎藤美奈子氏は、2020年7月22日に東京新聞・朝刊の「本音のコラム」欄で、本件を取り上げた。藤田氏の回答を引用し、「都教委って誰なのよ、実名を出しなさいよ、実名を」と迫った。続いて、東京都教育委員会委員の氏名やコロナウイルス関連での都教委の対応を挙げて、ツーブロックの禁止は彼らが決めたのだろうかと疑問を投げかけた。

 

 

東京都HPより

 

当サイトでは、都教委に話を聞いた。担当者曰く、ツーブロック禁止という校則は各校の判断に基づくものであり、都教委やその委員が決めたものではないそうだ。また、教育長は特定の学校の校則に言及したのではなく、ツーブロックを禁止する学校の一般的な見解を示したのだという。そして、多くの学校が校則で禁止しているのは「過度なツーブロック」とでも表現すべき個性の強い髪型であり、ツーブロック自体の禁止ではないと、担当者は説明した。

 

都教委が入る都庁第二本庁舎

 

なお、本件に限らず、校則全般について「このようにしなければならない」といった指示を都教委から出すことはないという。ただし、生まれつき髪が黒くない生徒も一律に黒く染めさせるなど、人権上の問題があると思われる場合には、そうした指導は行わないように伝えているとのことだ。

 

高橋 

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