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立命館大の学長、非公開情報をSNSに「うっかり」漏らす

多くの学生が退学や休学を検討中と報じられて話題になった、立命館大学。同大の学長である仲谷善雄氏がFacebookに投稿した内容が一部で物議を醸していることが、読者からの情報提供で発覚した。その投稿は、仲谷氏のFacebook上の「友達」限定で公開された。だが、SNSへの公開自体に問題がある内容ではないかと、異論が提起されている。

当該の投稿で仲谷氏は、大学の「法人対策本部会議」での決定事項を詳しく記した。会議では、BCP(事業継続計画)レベルを現状のままとすることを決めたという。学生のコロナウイルスへの感染が相次いでいるとはいえ学外であること、実験や実習をこの時期にやり終える必要があること等を、理由に挙げている。

 

 

大学HPより(画像をクリックで拡大表示)

 

この投稿が問題視された理由は、法人対策本部会議が非公開の会議であることだ。しかも、BCPレベルの現状維持の決定やその理由など、大学ホームページ等にも公表されていない情報が含まれている。非公開の会議の内容を、一個人の判断でSNSに掲載することは守秘義務という観点から見て問題があると、情報提供者は指摘する。

 

上記の投稿を読んだ学生からの質問への回答

 

実験や実習をこの時期にやり終えるためという理由の妥当性を問う声もある。強い危機感を持って対応すれば感染は防げると仲谷氏は強調するが、授業計画の遂行を感染防止よりも優先しているのではないかと解釈されて、反感を買った。実験や実習の中止もしくは延期を決定した大学もあり、判断や対応は大学ごとに様々だ。

当サイトでは、立命館大学に連絡をとった。応対した職員によると、本件については全く把握していなかったという。騒動の概要や疑問視された点を伝えたところ、詳細を確認するとのことだった。SNSの利用マナーが学生に求められる昨今だが、教職員も利用に際して細心の注意を払う必要があることは言うまでもない。

 

高橋 

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