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ネットを利用できない高齢者を大手企業が切り捨てる時代、ついに到来!

インターネットを利用できない、もしくは利用したくない人には、かなり不便な時代になった。近頃、そのような傾向に拍車がかかる出来事が相次いでいる。情報提供者は、高齢で病気がちの母親と同居している。母親は「私は高齢だから、今さらネットなんてやりたくない」と、利用を頑なに拒んできた。

最近になって、「これから、どうしよう」と母親が困惑しているという。一つは、三越伊勢丹からのカタログや郵便物での案内が廃止になるという通知が届いたことだ。これまではキャンペーンやセール、新商品の入荷などの情報が、定期的に郵送されてきた。2021年からは、ホームページやアプリでの案内に全て切り替わる。

 

 

もう一つは、イオンが経営する通信販売「saQwa(サクワ)」から、通販カタログが休刊になるという案内が届いたことだ。ネットを利用した買い物が主流になったことから、2020年冬号をもって紙媒体のカタログを廃止する。今後は、オンラインストアでの通販のみとなる。

 

 

情報提供者の一家は、オンラインストアを利用していなかったわけではない。以前は、カタログに付属の申込書を郵便やFaxで送っていた。だが、ネットで購入すると割引等の特典があるので、買いたいものを母親が紙に書き出して、情報提供者がオンラインストアで購入していた。

 

 

三越伊勢丹もsaQwaもカタログがなくなるので、「来年からはパソコンで見せて」と母親は言っている。とはいっても、操作は全て情報提供者が行うのだろう。母親の閲覧に延々と付き合わされることになりそうだと、今から戦々恐々だという。「PCかスマホを買ってあげるから、自分で見て」と言っても、母親は「ネットはやらない」の一点張りだ。

「最近の企業は年寄りに冷たい」と母親は不満のようだ。これも時代の流れでやむを得ないのだろうが、ネットを利用しない高齢者が陥る困難が今後も増大していくことは想像に難くない。

 

高橋 

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