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コロナ禍で高齢者の街・巣鴨に迷惑な客が増加?店も困惑

昨年、コロナウイルス感染防止対策で外出や営業の自粛が行われていた時期に縁日を実施し、人々が殺到したことで炎上した、巣鴨地蔵通り商店街(東京都豊島区)。当時、当サイトでも現地を訪問して取材した。その後、縁日は再開されたが、緊急事態宣言が再び発出された現状はどうなっているのだろうか。

1月24日、現地を再訪した。当日は降雪が予想されていて、生憎の空模様となった。現地に着くと、縁日の屋台が全く見当たらない。前日から雪の予報が出ていたため、縁日の実施を取りやめたという。高岩寺(通称「とげぬき地蔵」)付近の店で話を聞くと、高齢の客が多いゆえ、「足元が悪い日は全然、人が来ないのよ」。

 

 

「混雑」には程遠いが、それなりの人出はあった。だが、普段はもっと人通りが多いという。シャッターが閉まっている店が目立ち、「臨時休業」という貼り紙もある。前出の店員曰く、雪の予報を見て来客が少なくなるだろうと判断し、休んだ店が多いのだという。天気次第で臨時休業というのは、この辺りでは珍しくないそうだ。

 

 

 

一方、理髪店の店員から、こんな話を聞いた。マスクを着けてこない高齢の客が意外と多く、「常連さんだったりすると、言いにくくて困る」。コロナウイルスへの感染を恐れて、昨年から来なくなった高齢者が少なからずいる一方、全く気にすることなくマスクも着けずに来る人々もいる。後者への対応に、店は苦慮しているというわけだ。

さらに、高齢の客は概して耳が遠いので、散髪中に至近距離から大声で話しかけてくるという。また、そのような客に限って、散髪中でも遠慮なく突然に咳やくしゃみを連発するそうだ。飛沫感染を心配しつつ、「長年のお客さんとは関係をこじらせたくない」と店員は耐えている。

「高齢者の街」と言われる巣鴨ならではの問題が、今回の取材で見えてきた。困難な状況だからこそ、客の側も店に配慮した行動を心がけてほしいものだ。

 

高橋 

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