Amazon(アマゾン)では、梱包の簡素化を進めている。その結果、大量の梱包資材の削減に成功したという。ところが、現場では必ずしもこのような同社の方針が反映されていないようだ。このたび、Amazonからの「梱包の簡素化」宣言の通知メールを受け取った読者から情報が寄せられた。
そのメールによると、梱包の簡素化の対象範囲が拡張されたとのこと。段ボール箱に代わって紙袋を使用する、Amazonによる追加の梱包を省いてメーカーによる梱包状態のままで発送するといった例が挙げられている。ただし、ギフトや壊れやすいものは梱包の簡素化の対象外だ。
情報提供者はAmazonのこうした取り組み自体は評価しつつ、実態との乖離を指摘する。例えば、オーラルケア商品を数点まとめて注文したところ、なぜか別々に送られてきた。最初に届いたのは、大きな段ボール箱。その中央に商品1点のみが入った状態で送られてくるという、「梱包の簡素化」に逆行するものだ。
2日後、Amazonから再び大きな段ボール箱が届いた。今度は、商品2点が入っていた。前回と異なるのは、商品が動かないように紙の緩衝材が一緒に入っていたことだ。そもそも注文した商品をまとめて発送するか、もっと小さい箱で送れば、緩衝材を入れる必要もないのではないかと、情報提供者は疑問視する。ちなみに、残りの商品は小さい段ボール箱や封筒に入って送られてきた。
過剰梱包について問い合わせたが、具体的な回答はなかったという。しかも、このような経験は、今回が初めてではない。以前にジャムを注文した時も、やはり大きな段ボール箱の中央に1個の瓶が固定された状態で届いた。割れ物なので動かないように梱包することはよいのだが、ここまで大きな箱で送る必要はないだろう。
商品の保護が目的ならばともかく、発送の都合等で「大きな無駄」が生じているのが実情のようだ。