前回記事の続き
探偵ファイル読者のA氏が遭遇したトラブルはAmazonで販売されている商品が在庫有りで即日配送が可能という表記にもかかわらず、実際には即日発送されず何度問い合わせをしても出荷が遅れているという返答があり、挙句の果てにキャンセルも出来なかったという内容だった。
発送が遅れている原因の説明も無く、ただただ発送が遅れているという内容のメールによる返答やキャンセル可否の問い合わせをした途端に出荷準備が開始しているという返答が来ている様な状況から、Amazon側が正確な状況を把握していなかった可能性も考えられる。穿った見方をするとAmazon側の何らかのミスにより即日出荷ではない商品(在庫無し)を出品もしくは即日出荷と誤表記してしまったが、それらを説明しなかったとも考えられる。
日本貿易振興機構(JETRO)が発表した「ジェトロ世界貿易投資報告2017年版」によると日本国内のEC市場における企業別のシェアはAmazonが20.2%でトップだったが、二番手の楽天とのシェア率による差は僅か0.1%、インターネット上でも「メール便(楽天)で受け取りたいから」「ポイントが溜まりやすい」といった理由でAmazonではなく楽天を利用しているという意見も多く見受けられた。
(出展元:ジェトロ世界貿易投資報告2017年版 図表Ⅲ‒ 5)
また前回記事を見た読者からのメールでもAmazon利用時のトラブル報告が多数送られてきており、このような状況ではAmazonから楽天など他のECに乗り換えを考えるユーザーも少なくないのではないだろうか。
A氏とAmazon側とのやりとりや経緯の詳細は以下の通りである。
A氏が購入した「シャワーパネル」は2018年9月26日の時点において商品の在庫が20点有り、東京なら即日配送が可能と記載されていた。
同日の2018年9月26日、Amazonで「シャワーパネル」を発注した際に送られてきたメールにはお届け予定:金曜日9/28~日曜日10/7と表記があった。
2018年10月5日、出荷の連絡が無いためAmazonへ問い合わせをした所、出荷が遅れているとの回答があった。
2018年10月7日、Amazonから発送の手続きが遅れていると連絡があり、お届け予定日:2018-10-08-2018-10-12との表記があった。
2018年10月10日、発送が遅れている為、商品のキャンセルが可能かどうかの問い合わせした所、発送準備が開始しているため注文内容の変更が出来ない(キャンセル不可)との返答だった。
2018年10月12日、10月7日時点での商品到着予定日にも関わらず管理画面上では未発送だった為、問い合わせしたところ発送の手続きが遅れていると回答で、お届け予定日が2018-10-15-2018-10-19と表記されていた。
2018年10月15日、発送の連絡があったが、到着したのは2018年10月22日 だった。
次回記事に続く
探偵ファイルではAmazonに利用時に同様もしくは類似するトラブルにあった方からの情報提供を求めています。メールにてご一報頂けますと幸いです。
ガルエージェンシー特捜班