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渋い探偵漫画3選

 

探偵漫画というと大抵は殺人や強盗、ハイジャック、テロやらの重大犯罪が起きて、探偵が出てきて推理して走り回って事件解決!までがテンプレなんですが



僕個人はマンガ好き探偵を自称しているので、今回はそんな現実的でリアリティーのある渋い探偵漫画を紹介します。

 

1 のぞき屋 作者:山本英夫、原案協力:渡邉文男 

屈折した社会を創っているのは、個人のゆがんだ欲望である。
主人公・見(ケン)の職業は依頼を受ければどんな人間の生活も覗き、ターゲットの心の中も覗いてしまうプロの“のぞき屋”。新人のスマイル、イルカ並の聴覚を持つ聴(チョウ)と探偵稼業を営んでいる。見を通して、依頼された調査にからむ様々な事件や人間模様を描いていく。(作品Wikiより)

そして、何とうちのBOZZが原案協力しています。(初版にネーム有)



「殺し屋1」や「ホムンクルス」を描かれた山本先生なので、この作品も社会の裏表問わず、不条理なシーンや理不尽な仕打ち、不思議なシーンも多いです。
ですが、作中の描写に妙なリアリティーがあってドラマティックなストーリー!!

人間の業や欲をこんなに緻密にねちっこく描き切れる漫画家は山本先生以外いないのでは?と個人的に思っております。
なんだかジワジワ読み進めてしまう魔力を持った作品ですね。山本先生の初期の作品なので絵柄は最近よりデフォルメ寄りな気がします。テレビドラマと映画も制作されているので映像で楽しむのもいいのではないかなと。


2 リバースエッジ 大川端探偵社 作者:原作:ひじかた憂峰、作画:たなか亜希夫

東京浅草の隅田川沿いの雑居ビルにある探偵社「大川端探偵社」。調査員である村木、その経歴は謎に包まれている所長、美人受付嬢メグミの3人で、調査を通じながら彼らなりの解決方法を探っていくのであった。 (作品wikiより)



個人的にはかなり現実の探偵に近いと思った作品です。
依頼者から実際にありそうな依頼を受けて割と淡々と話が進んでいく印象でしたが、それがかえって探偵っぽい!こんな感じだってば探偵って。派手さはゼロよ。しかし、そこが渋い!

探偵というと推理エンタメ系か、地味なハードボイルド泥臭系の二つがほとんどですが、この作品は地味なハードボイルド泥臭系に入ると思います。現代の日本が舞台なので殺人も強盗も爆発もカーチェイスもない!!だが、渋い。

探偵社での日常描写もありつつって具合なので、探偵家業に興味がある人は是非。
読み終わったら皆こう思う。『結局、所長は何者なんだろう。』

作画は「軍鶏」のたなか亜希夫先生なので画力がバカ高いです。たなか先生は怒り悲しみなどの負の感情や状況の作画描写がめちゃくちゃ上手くてしびれます。こちらもオダギリジョーさん主演でドラマ化されています。

 

3 ディアスポリス 異邦警察 作者:漫画・すぎむらしんいち、脚本・リチャード・ウー

東京にいる密入国外国人約15万人。悪い奴もいるが、難民認定を受けられず貧しい生活をしている者も大勢いる。そんな力を持たない異邦人達が自分達を守るため、密入国異邦人による密入国異邦人のための秘密組織・異邦都庁を作り上げた。そこには金融庁の関与しない銀行、厚労省の認可しない病院など、何でもある。無論警察も存在する。これは、そんな異邦都庁でただ一人の警察官・久保塚早紀の活躍を描いた物語である。 (作品wikiより)


これは厳密には探偵ものではないですが、作品の雰囲気が探偵に近しいので挙げました。
あと個人的に好きな漫画なので。

紹介した2作よりもエンタメ色が強く、怪しい外国人(ほとんどの登場人物がそう)やら中国の殺し屋やらハッカーやらとりあえず思いつく限りの裏の世界の人ばっかり出ます。とにかく胡散臭いことしか起きないし、作品のスピード感が早めなので最初から最後まで一気読み出来る作品です。ウ○ジマくんのようにやたらリアルな描写ではなく、あくまで漫画っぽいポップさもあります。絵柄に癖がありますが気にせず読んで欲しいなあ。

松田翔太さん主演でドラマと映画が作られているのでそちらも是非!!


こうしてみると三作ともドラマ化されていますね。探偵ものって深夜ドラマとの相性がいいんですかね?
というわけで、個人的な探偵漫画3選でした!

ガル大阪本部  NAKANO

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