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「浮気夫(妻)の扱い方」 ―浮気調査を依頼する前に知っておきたいこと

私の知人に「浮気はバレなければ良い」という信念をかたくなに貫き、(40代後半に差し掛かるというのに)あちこちの女性と不倫を繰り返しては奥さまに「バレてない」ことをネタにする元同僚がいる。いや、なんなら奥様はとっくに知っている。正直「ご苦労様」としか言いようがない。

浮気(不貞行為)は「裏切り」だし、規範や法律だけでなく、社会生活を送る上で最も重要な「信頼関係」を汚す行為だ。知人の奥様もしかり、浮気を認識しても「私(僕)さえ我慢すれば夫婦関係は続くのだから」と考えて数々の理不尽をすべて心の内側に閉じ込めて沈黙してしまう方がとても多い。

一時的にそう納得したとしても、長期的には浮気夫(妻)に対する葛藤を抱きながら長い人生を過ごすことになる。だから相手の浮気が疑われる場合、躊躇せずに真実を把握することを私はオススメしている(ガルエージェンシーも不貞行為の調査のパイオニア的存在なのだ→宣伝)。

人生は山あり谷ありとはいえ、浮気男(女)に妥協して過ごす時間は惜しい。慰謝料を支払ってもらって「次!」に進もうではないか。そこで今日は、浮気調査を依頼する前に押さえておくべきいくつかの要点をまとめておこうと思う。

 

  1. 「浮気」が離婚請求の正当な理由となる

日本では、「浮気」(不貞行為)が民法第770条に基づく離婚請求の正当な理由となる。加えて、民法第709条に基づく慰謝料請求の根拠ともなる。だからこそ浮気の「現場」など、しっかりとした証拠を入手することはとても重要である。

 

  1. 多くの日本人は「浮気」に耐えている

厚生労働省の統計によると、日本では約35.5%のカップルが離婚している。このうち浮気(不貞行為)が離婚原因である割合は国全体でわずか3%程度、東京23区でも6%程度である。この数値は、多くの日本人が浮気を黙認するか、浮気を知っていながら我慢している、といった現象があることを示唆している。

 

  1. 世界各国における「浮気」の取り扱い

 例えばキリスト教国やイスラム教国では、「婚姻の誓い」を覆す行為として規範や道徳倫理的に許されないとされる。同様に、儒教の影響が強い国々(例えば、中国、韓国、ベトナムなど)でも伝統的に社会から非難を浴びる行為として認識されている。日本は儒教に加え、仏教や武士道の観点からも「裏切り」と認識され強く批判される行為である。だから堂々と、「浮気は許さない」という意思表示をしても恥ずべきことはない。

 

冒頭の奥様は、今も浮気調査をするかしないかを迷われている。私には見守ることしかできないが、もし伝えられるなら大いに伝えたいことがある。このまま夫の浮気を我慢し続けることは、自尊心や自己価値を大きく損なう行為となるであろう。葛藤や迷いに押しつぶされそうになる日々を送っておられるかもしれないが、最善の答えを見つけたなら新しい人生をスタートさせ、自分の価値を再確認し、自尊心を回復して自由に生きていこうではないか。私はそんなふうに考える。

 

堺 浄。そういえば誕生日を迎えた!

 

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

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