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2週間遅れの梅雨入り -農作物の値上がりと「ゲリラ豪雨」にご用心

6月21日、ついに梅雨入りしましたね。例年の梅雨入りが6月初旬ですから2週間ほど遅れたことになります。入梅の遅れはゲリラ豪雨などの自然災害を引き起こすだけでなく農作物の収穫量や品質にも負の影響を及ぼすため、今から警戒が必要です。注意すべき点をしっかり頭に入れておき、この梅雨と猛暑を乗り切りましょう。

この遅れは地球温暖の影響なのかもしれません。気象学はまったくの門外漢なのですが、聞くところによると地球温暖化というのは海水の温度を上昇させるのだそう。すると、

 

→海面から蒸発する水蒸気が増える

→大量の水蒸気が大気の状態を不安定にする

→偏西風が乱れ、蛇行する(クネクネと進むこと)

→梅雨前線が北上するのが妨げられる

→入梅が遅れる

 

というメカニズムがあるそうです。

入梅が遅いということは当然のことながら雨明けが遅くなるという意味ですので、必然的に、本来であれば6月に降るはずだった雨が7月以降に降ることになります。すると、

 

→高温多湿の夏に雨が多いため、もともと不安定な大気の状態をさらに不安定にさせる

→激しい雷雨やゲリラ豪雨が発生しやすくなる

 

となります。

ゲリラ豪雨、恐ろしいです。私は誰かの傘が後ろから飛んできて背中に激突したことがありました。突然のことだったので「キャー」と声を上げてしまいましたが幸い怪我はなく、むしろ傘がなくなったお姉さんがびしょ濡れでお気の毒でした。

私たちは1時間に50ミリ程度の雨に遭遇すると相当に「やばいぞ」という感覚を持つそうです。これが100ミリを超えるといよいよ「危険だ」という感覚に変わるといいます。歩行中に進むべき方向を見失い、障害物にぶつかったり溝や穴に足元を取られる確率が高くなるようです。万が一排水が追いつかず道路が冠水したり、地下鉄が浸水したり、といった場合はインフラ自体が乱れますし、このような降水量が予測されるときは行政の担当者は招集されたり自宅待機を命ぜられたりもするようです。

雨の強さと私たちの感覚(気象庁H Pより)

あと、農作物の価格上昇も起こりそうですね。ご承知のとおり梅雨は日本の農業にとって非常に重要な役割を果たします。梅雨が遅れたということは農作物の成長に結構なダメージを与えるそうで、お米であれば田植えあとの水不足や土の乾燥が稲の成長を遅らせてしまったりするようです。

お野菜や果物にしても、今年は生産量や品質の低下が見られるかもしれません。そうなるとスーパーや八百屋さんに並ぶお野菜や果物が一気に値上がりしてしまう可能性もあるわけで、最近の物価高を考えると正直痛いです。今から計画的に家計を切り盛りしておきたいですね。

堺 浄。そういえばお誕生日のお祝いしてもらった。

 

 

 女探偵 堺浄(さかい・きよら)

政治家を経て、生成AIやITを駆使し過去の事件を分析する女探偵に。社会科学領域の研究者(慶應義塾大学大学院を経てPh.Dr.)でもある。掘り下げたいテーマは、女性はなぜ政治の世界で「お飾り」になるのか、日本の「タテ社会」と「ムラ社会」は不変なのか、内部告発は組織の不条理に抵抗する最終手段なのか。

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