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マナーの悪い外国人観光客が増えている?ルール無視や非常識な行為が横行

 

世界各地から日本を訪れる観光客の姿は、今や日常の光景となった。外国人観光客の「爆買い」が、日本経済にもたらす効果を肯定的に評価する専門家も少なくない。だが、全面的に「歓迎」とは言いがたい側面もあるようだ。このたび、「最近、外国人観光客のマナーが悪くなってきているように思える」という声が読者から寄せられた。

情報提供者(以下、「A氏」と表記)の勤務地は、外国人観光客に人気の銀座(東京都中央区)である。東京メトロ銀座駅の改札から地下道を歩き、「東急プラザ銀座」付近で地上に出て勤務先へ向かうというのが、A氏の通勤ルートだ。この地下道を歩いている時に、マナーの悪い外国人観光客を幾度となく目撃してきたという。

 

 


1.撮影行為
先日、A氏が東急プラザの前を通りかかると、中国人の女性が入口に立ってカメラを構えていた(近くにいた夫と思われる男性との会話から、中国人であると分かった)。写されたくないと思って避けると、A氏の動きに合わせて女性はカメラを動かしたという。A氏が思わず「あっ」と声を上げると、女性はカメラを下へ向けた。

その後も、通行人にカメラを向けてシャッターを切っていたという。対象は、1人で歩いている男性及び女性、老夫婦、親子連れなど無差別であり、何を目的に撮影していたのか疑問であると、A氏は言う。また、東急プラザの入口で撮影を延々と続けていたこと自体、迷惑行為ではないかと指摘する。

 

 


2.飲食・座り込み
A氏がもう一つ問題視するのは、地下道にあるセブン-イレブンの前で、店で購入したものを食べる外国人観光客が多いことだ。「立ち食いなら、まだマシな方です。地面に車座になって座り、飲み食いしながら長時間しゃべっている人たちもいます」。特に雨の日は人数が多く、15人くらいが飲み食いしているのを見かけたこともあるという。

 

 

ちなみに、店の前には、以下のように書かれた貼り紙がある。「この場所での座り込み、および飲食はご遠慮いただいております。ご協力いただきますようお願い申し上げます。 銀座駅 駅長」。当サイトが現地を訪れた際には、男女のカップルが地面に座って、また、1人の女性が立ったまま、店で買ったものを食べていた。いずれも外国人だ。

 

 

1人で立ち食いしていた女性に、話を聞くことができた。韓国から来たそうで、日本語も多少は話せる。日本には、これまでに何回も来ているという。来日の主な目的は買い物であり、食事にはできるだけお金をかけたくないという理由で、大抵はコンビニで買ったものを食べているそうだ。

この日は、飲み物を片手に持って、パンをかじっていた(趣旨を説明した上で、店で買ったものを撮影したいと女性に依頼したが、食べかけということもあり、断られた)。ここでの飲食を禁じる貼り紙があることには、気づいていたという。「(ルールを守らなくても)問題はないということですか?」と尋ねると、女性は黙ってしまった。

東京メトロ銀座駅に確認した結果、当該の貼り紙は数年前に設置したものであることが判明した。飲食や座り込みをする人々が現在も絶えないことは、駅の担当者も把握していた。ただし、最近になって人数が増えてきているとか、マナーがより悪くなったといった苦情は、これまでにほとんど寄せられていないとのことだった。


3.まとめ
「迷惑行為に及ぶ人を見かけたら、やめるように声をかけるべきだ」という意見を、ネット上でも見かけることが多い。一方で、トラブルになりたくないと考えて、ためらう人もいるはずだ。個人の対応だけでは、限界がある。もし状況が悪化の一途をたどるならば、注意喚起や警告をより徹底するなどの対策も必要になるかもしれない。

ただし、マナーが極端に悪いのは全体のごく一部であったとしても、そのような人物に接して不快な経験をした人は、「外国人観光客のマナーは最低だ」と考えてしまうかもしれない。同じことは、日本に住む我々が海外に出かけて、マナーの悪い行動をとった時にも起こり得る。「人の振り見て我が振り直せ」、この言葉を肝に銘じたい。

 

高橋 

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