サッカーワールドカップのカタール大会で、試合後に日本人サポーターたちが会場のゴミを拾う清掃活動を展開し、世界中から絶賛された。本件に関して、読者から情報と意見が寄せられた。こうした活動自体はすばらしいが、国内の様子を見れば、一部の人々は日常生活の中で理解しがたい行為に及んでいるというのだ。
情報提供者が撮影した、通勤時に定期的に目撃しているという光景を紹介しよう。駅構内の空き缶やペットボトルの回収ボックスが満杯になっていた。すると、ボックスの前に多くの空き缶やペットボトルが並べられているではないか。散乱していなく、きちんと並べられているという点に困惑するという。
「ボックスに入らないからといって、放置していくこと自体が重大なマナー違反ではないでしょうか」。ボックスの前に空き缶やペットボトルを並べていった人たちは、一体どのような思いでこのような行動をとったのかと、情報提供者は疑問を呈する。同様の光景は、ボックスが満杯になるたびに見られるそうだ。
続いて、外出先で立ち寄った、駅の公衆トイレの個室内の様子だ。衝立の裏側の、正面からは見えない場所にゴミが放置されている。「あえて見えにくい場所に置いていったのは、やましい気持ちがあるからでしょうか」と情報提供者は推測する。もし「目立たない場所に置く」という「配慮」に基づく行動だったとしたら、勘違いも甚だしい。
本記事を配信したのは、日本人サポーターたちの清掃活動を否定するためではないのは言うまでもない。また、「本当は日本人のマナーはよくない」などと主張したいのでもない。世界から絶賛された一方で、上記のような珍妙な行為が日々繰り返されているという事実を知ってもらい、それらを減らしていくための問題提起につなげたいと考えたからだ。
ゴミは指定された場所に捨てること、捨てる場所がなければ持ち帰ること、これが基本だ。