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「ゴミを拾って帰る日本人はマナーがいい」は本当?とんでもない光景に遭遇

サッカーのワールドカップの試合後に、スタジアム内のゴミを拾って帰る日本人たちのマナーはすばらしいと称賛されることが多い。渋谷などの繁華街でも、試合を応援していた人々が残していったゴミを率先して拾う活動が行われている。これらの活動は立派かもしれないが、一方で違和感もあるという意見が、このたび読者から寄せられた。

情報提供者曰く、「サッカーの試合の時には、みんなゴミの管理を徹底していますが、普段からそうなのでしょうか」。そのような疑問を持つに至った理由は、都心の繁華街を歩いていると、放置されたゴミがあふれている光景を至る所で目撃してきたということだった。

その一例が、まさに渋谷なのだという。渋谷駅前のスクランブル交差点付近には、大きなゴミ箱が設置されている。だが、週末や連休など人が多く集まる日には、すぐにゴミ箱が満杯になってしまう。その結果、ゴミ箱に入れることができないということで、その付近にゴミを放置していく人々が後を絶たないというのだ。

当サイトが現地を訪れると、実際にそのような光景が見られた。ゴミの分別も全くなされていない。その様子を撮影しているそばから、ゴミ箱付近にゴミを置いていく若い女性もいた。ゴミ箱にカメラを向けているにもかかわらず、堂々とゴミを置いていくのだから、自分の行為がマナー違反の可能性があるという自覚はないのかもしれない。

 

 

 

 

このゴミ箱を管理しているのは、渋谷区道路課の神宮前土木事務所だ。事務所を通じて、ゴミの収集を担当する業者に確認してもらったところ、毎日3回も収集しているという。それでも収集が追いつかないことがあるようだ。現時点では、ゴミ箱を増設する、収集回数を増やすといった計画はないとのことだった。

続いて、同じような光景が見られる場所として情報提供者が挙げた、原宿の路地裏に向かった。自動販売機が多い割に空き缶入れが少ないこともあって、すぐに空き缶やペットボトルがあふれてしまう。満杯状態の空き缶入れの前に、缶やペットボトル、さらにはゴミまで置いていく人々が後を絶たないことも、渋谷と同様だった。

 

 

 

もちろん、マナー違反行為に及ぶのは「日本人」ばかりとは限らない。とはいえ、「日本人はマナーがいい」と盛んに言われる一方で、今回紹介したような事態が発生していることも確かだ。ゴミや空き缶の収集回数を増やすことも考慮されるべきかもしれないが、同時に、「ゴミ箱が満杯だったらゴミを持ち帰る」という心がけも大切なのではないだろうか。

 

高橋 

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