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外国人の観光スポットになっている公衆トイレ、まるで廃墟のような状態に!

日本へ来る外国人旅行客の観光スポットになっている公衆トイレが、東京都内に存在するという。原宿の竹下通り(東京都渋谷区)から1本横に入った路地の東郷神社の参道口にある、「スシニンジャトイレ」だ。元々は「神宮前一丁目公衆便所」と呼ばれていたが、2015年の改装時に現在の名称になった。


ゴミだらけの状態

このトイレがまるで廃墟のようになっているとの情報が、読者から寄せられた。情報提供者が訪れたのは、2019年11月下旬の平日の夕方の時間帯だった。トイレに入るや否や、目に飛び込んできたのは手洗い場を埋め尽くすかのようなゴミの山だった。後から入ってきた男性も、思わず「汚ねえ」と口にしていたそうだ。

 

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飲み物の缶やプラスチックの空き容器、食べ物の空き袋などが目立つ。どこかで飲み食いをして、捨てる場所に困ってトイレに放置していったのだろうか。その他、便器の周辺にもゴミが置かれていた。また、壁面には多くの落書きがある。情報提供者は以前にもこのトイレを利用したことがあったが、これほどひどい状況ではなかったという。

 

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さらに注意深く見てみると、トイレの入口付近や向かい側の建物の軒先にも多くのゴミが置かれていた。それらの場所にも、落書きやステッカーが目立つ。トイレの入口には、「最近、異物を便器に流し、詰まらせるというイタズラが多発しています。イタズラは犯罪です!」と書かれた、渋谷区市役所による警告表示もあった。

 


役所の対応は

このたび当サイトでは、現地を訪れた。訪問時には、トイレの前で写真を撮影している外国人男性の姿もあった。観光客に人気というのは本当のようだ。一方、トイレ内には多少のゴミが落ちている程度だった。近隣の店で話を聞くと、「このへんはゴミ箱がないから、マナーの悪い人たちがトイレに捨てていくことがあるんだと思う」との声が。

 

 

トイレの管理を担当する、渋谷区の公園課に本件を尋ねた。担当者によると、スシニンジャトイレの清掃は毎日行われているという。それでもトイレ内にゴミが大量に散乱する状況が生じていることも、把握しているそうだ。また、このトイレ周辺にゴミ箱が設置されていないことは確かであるという。

ゴミ箱を増やす予定はあるのかと問うと、むしろ区内のゴミ箱を減らしていく方針であると、担当者は説明した。ゴミ箱の有無にかかわらず、マナーの悪い人は所かまわずゴミを捨てるので、回収する負担の大きさを考えると、ゴミ箱を減らすことが妥当との判断に至ったという。代わりに、清掃作業をより徹底していく予定であるとのことだ。


まとめ

情報提供者は「やはりゴミ箱がないから、こうなるのです」と述べる。だが、試しにゴミ箱を設置してみて検証しない限り、推測の域を出ない。区が周辺にゴミ箱を置かない方針であるならば、トイレ内へのゴミの放置を禁止する警告表示の設置という方法も多少の効果を期待できるのではないかと考えたが、いかがだろうか。


高橋 

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