先日、東京都議会議員のおときた駿さんが東京都の児童相談所について改善を訴えていました。
それによると、非行や虐待、親のネグレクトなど様々な理由で保護された子供たちが生活する「一時保護所」内で、職員の威圧的な口調や子供たちが暴力と感じる行為や行き過ぎた指導が問題となっているようです。
職員の人員不足も問題の一つとのことですが結果、子どもたちの生命と身体の安全を守るための行為が、不幸なことに物理的・精神的な監獄状態を作りだしてしまっているそうです。また、一時保護といえど滞在が年単位になる場合もあり理由に「保護者（親）がなかなか社会的養護措置に同意しない」「虐待の明確な根拠が容易に集まらない」とも書かれていました。
全くその通りだと思いましたが、更に追記させていただきたいのです。
この一時保護所には、病院や学校、近隣から「虐待の疑いがある」との通報で、何の確認もせず無駄に家族と引き離されている子供たちもいます。当然、親は「していない虐待」は認めないでしょう。しかし子供を返してもらうには（虐待親カウンセリングを受けるなど）施設の言い分を認めるか、していない虐待の「証拠」を提出しなければなりません。裁判で戦えば保護は延長されますし、児相が持つ権限の前に難航します。
矢野さんは虐待の疑いで二女、絢菜ちゃんが生後２ヶ月の時に保護されてしまいました。
（真ん中＝絢菜ちゃん）
離れ離れになって約２年です。現在、一時保護の取り消しを求める裁判をしていますが、陳述書の一部に「職員の威圧的な態度は大人でも怖いと思う程で、接している絢菜が心配」と書かれていました。また、施設では洋服も靴も体に合わない小さなサイズを身に付けさせているようです。
矢野さんは幼少期の一番可愛い時期に我が子の成長を見届ける事が出来ません。また、面会が基本できないので絢菜ちゃんは一時、親を認識できなくなってしまいました。親の虐待で子供が死ぬより何年も隔離する方がましだと言う方がいますがそうでしょうか？健全な親子関係をある日突然、専門家でもない他人に無断で崩壊させられたらどうですか。そして保護されてしまったら虐待がある、無しを問わず親の権利は無しに等しいです。
このような「一時保護」の悪循環システムで、子供はまともに成長し家族と統合ができるのか疑問です。
是非、この問題を国会で取り上げていただき東京から変わってほしいですね。
土岐