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東京都のコロナ無料検査、「外国人に不親切すぎる」

コロナの感染拡大に伴って東京都内の各地で実施されている無料のPCR検査等に関して、「外国人に不親切すぎるのではないか」という意見が読者から寄せられた。「外国人」といっても主に国内に在住の人々であり、海外からの旅行者等は無料検査の対象外だ。届いた情報に基づいて、実態を調べてみた。

 

 

情報提供者曰く、検査会場に掲示された説明には日本語しか見当たらないという。

 

 

外国人が多く集まる場所でも同様だ。例えば、JR渋谷駅付近の渋谷センター街には、路地裏に小さな検査会場が設置されている。だが、やはり説明書きは日本語のみである。現地を訪問してみたが、会場に立ち寄って検査しているのは日本人ばかりだった。

 

 

都の公式サイトの説明も、基本的に日本語だ。英語で読むこともできるが、機械翻訳を利用した自動変換だ。そのため、日本語版の説明に必ずしも正確には対応していない。検査期間の延長に伴い、最近になって内容の一部が改められたが、それ以前は特に誤訳がひどく、日本語での説明と全く異なる点も多かったと、情報提供者は指摘する。

一例として、英語版では今春からの検査体制の説明が、2004年4月1日からとなっていた。対象事業者の応募期間も、2003年12月17日から令和28年2月28日と書かれていた。英語版では西暦ではなく和暦で記した箇所が多いことも外国人には分かりにくいのではないかと、情報提供者は述べる。

 

 

 

都の担当部署に尋ねたところ、外国人の場合、一定期間の滞在であっても住所を確認できれば無料検査の対象になるという。また、現状では英語での情報提供は機械翻訳によるものに限られているとのこと。検査会場に用意された受付申込書も、日本語のみであるという。ただし、申込書への記入は英語でも構わないそうだ。

近年、日本では幼少期からの英語教育が推進されている。だが、政策の現場は理念とは程遠い状況と言えそうだ。

 

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