情報提供・ご意見ご感想などはこちらまで! 記事のご感想は一通一通ありがたく読ませて頂いております。

40代の会社経営者すら引っかかった詐欺集団の騙しの手口!!

前回のつづき。


年間86.4%以上の配当を目標とするファンド(投資)商品。非現実的でいかにも胡散臭く、冷静に判断すれば引っかかるはずがないように思える。

詐欺パンフレット

詐欺パンフレット
実際のパンフレット

それがいとも簡単に、現役の経営者が引っかかってしまったのだから、端から見ると不思議で仕方がないかもしれない。


しかし、Aさんによると、
「主催者側の話術が巧みだった。また、配当金を翌月すぐ現金で投資者本人に手渡しに来て、美味しい儲け話をしてくる。それがおいしい飴に見えて、自由になるお金から追加投資を申し出る、の連鎖になってしまった」
という。

欲を抑えきれず、詐欺集団が撒いた罠の深みにはまってしまい、Aさんは1500万円もの多額の資金を出資してしまう。


当然、逃げ道を作るために、主催者側もリスク留意点などについて契約書に曖昧に記載している。しかし、Aさんも他の被害者も目の前の飴に惑わされ、目には入っていても頭に入ってこなかったのだろう。


詐欺・契約書

詐欺・契約書
実際の契約書のごく一部を掲載

その結果、Aさんは大金を失った。主催者の会社に連絡を取ろうと、名刺に記載された連絡先に電話をしても、もちろん誰も出ない。途方にくれたあげく、当社を訪れたのである。


この件での実被害額は、わずか20人足らずで延べ3億円に達した。被害者1人あたりの被害額は、最小でも300万円にのぼる。

騙しのプロである詐欺集団は、「元本保証」「短期間で」「高金利」「高配当」の甘い決まり文句を絶妙に操り、現役の経営者ですら手玉に取ってしまう。高齢者や一般のサラリーマンならひとたまりもないだろう。

「甘い言葉であればあるほど、実際にはあり得ない」ときつく自分自身に言い聞かせることが重要。そのことを改めて思い知らされた件だった。

 

タイトルとURLをコピーしました