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中国人観光客が「爆買い」に押し寄せる銀座、新型肺炎問題で光景が変わった!

中国人観光客が「爆買い」に押し寄せる街として繰り返し報じられてきた、銀座(東京都中央区)。先日に銀座へ買い物に出かける機会があったという読者から、このたび情報が寄せられた。新型コロナウイルスによる肺炎問題の影響で、銀座の街の光景が大きく変化したというのだ。当サイトでは、現地を訪れてみた。

東京メトロ銀座駅で下車すると、駅構内で見かけた人々の大半がマスクを着用していた。最近は都心部を中心に、電車内などでもマスクを着けている人々が以前にも増して目立つようになったが、銀座ではさらに割合が高いように思えた。ホームや改札口で業務に当たる駅員も、マスクを着用していた。

 

 

駅の外に出てみると、やはり多くの人々がマスクを着けて歩いていた。日本人も海外からの観光客も、新型肺炎を警戒しているのだろう。中国語を話す人々に限れば、誇張なしに、ほぼ全員がマスクを着けていた。そうした人々は大抵、大きなキャリーケースを引いている。たくさんの買い物袋を手に下げた家族は、タクシーを呼び止めていた。

 

 

たくさんの買い物袋を手に下げた、中国語を話す一家。タクシーを呼び止めて乗車した。

 

情報提供者が銀座を訪れた際に、中国人観光客が特に多かったというのが、セレクトショップ「DOVER STREET MARKET GINZA(ドーバーストリートマーケット銀座)」だったという。日本のブランド「コム デ ギャルソン」がディレクションを担当し、同ブランドを中心に国内外の商品を取り揃えている。

 

 

記者の訪問時、正確に数えたわけではないが、店内の客は全体の8割くらいが中国語を話していた。あるフロアでは、中国語しかほとんど聞こえてこない状態だった。中国語を話す店員も配置されていたが、その他の店員も英語を交えてやりとりするなど、接客に忙しい様子だ。日本人の客は「常連」と思われる人が多く、店員と親しそうに会話していた。

情報提供者によると、「女性の店員が、激しい咳が止まらずに苦しそうにしながら接客していた」という。記者が確認した限りでは、「咳が止まらない」というほどの状態ではないが、マスクを着けて咳き込んでいた女性店員がいたことは確かだ。ちなみに、店員の6~7割くらいはマスクを着用して接客していた。

その他、情報提供者から「中国人観光客が多い」と聞いていた「GU(ジーユー)」銀座店も、ほぼ同様の傾向だった。高級ブランドを扱うドーバーストリートマーケットとは対照的な品揃えの店だが、やはり「爆買い」の対象のようだ。GUでは中国語を話す店員も多く、それだけ客のニーズが高いということなのだろう。

 

GUの入口付近で撮影。やはりマスクを着けた人々が圧倒的に多い。

 

上記の二つの店では、店員があまりにも忙しそうだったので話を聞くことは控えたが、近隣の店で手の空いていた店員に話しかけてみた。店員曰く、新型肺炎問題の発生後も、海外からの観光客は依然として多いという。ただし、マスクを着けて買い物に来る客の割合は、海外からの観光客も日本人も、一気に高くなったそうだ。

その店員もマスクを着けていたので、「やはり新型肺炎を警戒していますか?」と問うと、「はい」と即答。店員がマスクを着けて接客することについては以前から賛否が分かれていたが、新型肺炎の影響で各デパートでもマスクの着用に踏み切ったと報じられた。この傾向は、今後もしばらく続くのではないかと思われる。


高橋 

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