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東京の新名所からホームレス「最後の一人」が消えた!何が起きた?

東京都渋谷区の宮下公園は、昨夏に商業施設「MIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)」としてリニューアル・オープン。様々な飲食店やブランドが立ち並ぶ、都内の新名所となった。一方、昨年の記事で扱ったように、施設の開設以前から、現地ではホームレスの人々の生活をめぐる攻防が続いてきた。

 

 

かつて宮下公園には、多くのホームレスの人々が生活していた。それが不法占拠であるとのことで対応がとられると、公園から排除されたホームレスの人々や支援団体の関係者らが抗議を展開してきた。その後も、施設の直下に当たるJRの上渋谷架道橋下にて、歩道での路上生活を続ける人々がいた。

 

 

 

その人々はガード下を去っていき、昨年の取材時には男性一人のみとなっていた。先週に当サイトに寄せられた情報によると、この男性がいつの間にか姿を消したというのだ。男性の安否など、実態を調べてほしいとの依頼を受け、現地へ向かった。

男性が寝泊まりしていた場所からは段ボール等が全て撤去され、周辺と同様に鉢植えと三角コーンが並べられていた。背後の壁面に貼られていた支援団体による貼り紙は剥がされており、壁面も黒く塗りつぶされた。長年にわたって段ボールが置かれていた地面にその一部が付着しており、生活の場であったことの唯一の痕跡となっている。

 

 

 

渋谷区役所の生活福祉課に尋ねたところ、当該の男性に関する詳細は個人情報に関わるゆえ、伝えることができないという。男性が現地を離れたのは昨年末であり、何らかのトラブルがあったわけではないとのことだ。その後の消息も把握しており、現在は安全な場所で生活しているそうだ。高齢だが、健康状態も悪くないという。

男性が去ったことで、現地で路上生活を続ける人は皆無となった。だが、ホームレス支援団体の関係者らは、ミヤシタパークの現状は不当であるとして抗議活動を続けており、一連の問題は「終わった」とは言えない。

 

高橋 

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