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大学入学共通テスト、「マスク拒否派」受験生への対策が判明

今年の大学入学共通テストは、東京大学での刺傷事件や津波災害の影響といった思わぬ事態が相次いだ。コロナの急速な感染再拡大に伴い、テストを受けられなくなった受験生への救済措置が試験直前に検討されるなど、現場での混乱も目立った。

これらの問題が盛んに報じられたことで目立たなかったが、今年は試験会場での対応に一つの変化があった。それは、マスク着用の徹底を図ること。1月15日の産経新聞によると、「休憩時間のたびに試験監督から『鼻や口を絶対に出さないよう、しっかりマスクをしてください』と注意があり、会場の空気は張り詰めていた」。

これは、当該の試験会場の監督者の対応が特に厳しかったということではない。監督者に対して、あらかじめ指示が出されていたのだ。昨年の共通テストで、マスクの着用をめぐってトラブルが発生したためだ。何回注意を受けても指示に従わず、抵抗の末、会場内のトイレに閉じこもって警察沙汰に。

 

 

もちろん昨年の試験でも、「マスクを正しく着用」という表現で受験生に注意喚起がなされた。だが、何が「正しい着用」なのかということは明示されなかった。この点が、試験の実施後に問題になったという。そこで今回は、「正しい着用」の解釈の余地を残さない表現に改められた。

当サイトでは、今年の試験で監督者に配布された監督要領を入手。その内容を見てみると、各科目の試験を実施するごとに「試験時間中は常に鼻と口の両方を確実に覆うようマスクを正しく着用してください」と監督者が指示を出すことが定められている。各試験会場の監督者を対象に事前に行われた説明会でも、前回からの重要な変更点として挙げられ、対応の徹底が求められたという。

 

 

 

東大での刺傷事件後、2日目の試験では会場に警察官が配置されるなど、警備の強化が図られた。来年は監督要領だけでなく、実施体制にも大きな変更が加えられるかもしれない。

 

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