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再入院した爺さんの事情

私が入院している時に感じたのは、入院しているほとんどが高齢者で50歳以下は滅多に見かけないこと。看護師の話では、長い期間入院している高齢者は、だんだんボケていく人が多いとのことだ。

ある日、数日前に退院した高齢者の爺さんが私の病室に再入院してきた。

この爺さんは、膝の怪我で入院していたが病院での治療は済み退院していた。
その時にしていた膝のコルセットも装着したままである。
病室に医師が現れ、爺さんに事情を聞く。

医師
「今回はどうしたんですか??」
爺さん
「分からない。何で来たんだろう?」
医師
「分からなければ、治療しようが無いよ!」
看護師
「家族の話では、転んだみたいです」
医師
「転んだの??」
爺さん
「転んだんかなぁ??」

と言う会話が聞こえ、この爺さんボケてるなぁ。と私は思った。

 

その日の夜、爺さんがベッドのリクライニングをリモコン操作したようで、「ウィーン・ウィーン」という音と爺さんの「なんだよこれ?」「どうするんだ??」「弱ったなぁ」と言う声が聞こえてきた。

1時間・2時間と時間が経ち、さすがに私も、この爺さん何がしたいの???っと思ったが2時間が経過した頃に静かになった。翌日、相変わらず爺さんはずっと、ベッドのリモコンを操作している様子だったが、私は病室を離れて談話室で過ごしていたので気にはならなかった。

爺さんが再入院して2日目の夜。
また、ベッドの「ウィーン・ウィーン」と言う操作音と「どうなってるんだこれ??」と言う爺さんの声が聞こえてくる。

私はイヤホンをして、スマートフォンで2時間程、映画を観て過ごす。
映画を見終わりイヤホンを外すと、爺さんの方から「ガチャガチャ・ガチャガチャ」と言う音が聞こえる。どうやらベッドの柵を外すそうとしている様子だ。


ガルエージェンシー松戸


私はまたイヤホンをし、スマホで動画を見ながらウトウトする。

午前4時頃、爺さんの方角から看護師さんの声が聞こえる。

看護師
「〇〇さん!何でベッドから落ちてるの??」
爺さん
「・・・・・」

どうやらベッドの柵を外して病室から抜け出そうとしたが、足の踏ん張りが効かず床に落ちて看護師が見回りに来る間、

床に寝転がったままの状態で過ごしていた。

爺さんはベッドに戻されたが、また柵を「ガチャガチャ」と外そうとする音が聞こえる。
私は、爺さんがベッドから落ちた事もあり、気になってしまい寝る事が出来なかった。

翌朝、看護師さんに
「昨夜、寝れました?」と聞かれたので、「無理!」と即答。
看護師さんは「すみません。何とかします」と返答。
すると、当日に爺さんの退院が決定した。

 

家族が迎えに来る間、1度どんなジジィなのか見てやろうと思いカーテンを開ける。
爺さんは、また柵をガチャガチャと外すそうとしたり、ベッドのリモコンを操作し過ぎで、

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変な体勢になっていた。


私はその爺さんと会話をしてみたが、会話のキャチボールが出来なかった。
そこで、この爺さんボケてるんだな。と確信した。

爺さんの退院後、看護師さんに話を聞くと、爺さんがボケてるせいで家族が面倒を見るのがしんどくなり、無理矢理入院させたとのこと。

病院側としては、これ以上の治療はやりようが無いのと、他の患者に迷惑が掛かっているので退院して貰ったそうだ。病院を老人ホーム代わりに利用していたということである。

居場所の無い爺さんの事を考えて我慢してあげれば良かったかなぁ。。。


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ガルエージェンシー松戸 代表・安和 大(0120-546-764
都内のガルエージェンシーにて約10年間、調査員として携わり2022年にて松戸市でガルエージェンシーの代表として開業。しかし、開業して間もなく足を派手に骨折し、入院する事に。様々な調査の中でも浮気・離婚・素行調査を得意としております。

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