高齢者になるとお爺さんは非常にワガママが多い。
子供よりもワガママと言っても過言では無いくらい。
逆にお婆さんは素直で可愛い感じが多い。
そのせいか、看護師やヘルパーはワガママなお爺さんにはキツく、お婆さんには優しく接していた。
特に20代の男性には非常に優しく接していた。
ある日、私の病室に新しい患者が入ってきた。
私の病室は6人部屋で各ベッドの周りにカーテンの仕切りがあり、どんな人が入院したのかは見えない様になっている。しかし、その新しく入ってきた患者に対する看護師やヘルパーの話し方で若い男性だと分かった。
翌朝、新しく入った患者のベッドのカーテンの隙間から差し入れされたであろうカルシウム入りの食べ物が置いてるのが見え、「骨折で入院したな」と私は思った。
骨折した患者への差し入れはカルシウム入りの食品が多いのである。
お昼頃、カーテンの隙間から左腕を天に向かって垂直に吊るされた20代の男性の姿を見え、「やはり、骨折した若い男性であったか」と私の推測は的中する。
その日の夕方、20代男性のベッドのカーテンが開いてたので腕の骨折した経緯を聞いてみた。
男性は23歳の会社員。
腕を骨折した経緯は、仕事が終わった後に勤務先の同僚達と飲みに出かける。
飲みの席でチカラ自慢の会話になり、男性の先輩が腕相撲をしようと言い出した。
まずは右腕で腕相撲をして勝利をすると、先輩が「次は左だ！」と左腕でも腕相撲をする事に。
左腕の腕相撲を始めると「パァン！！！」と破裂音がなり、左腕に激痛が走って上がらなくなったので「これは、脱臼だ」と思った。
救急車で病院に運ばれレントゲンを撮ると、左の上腕を骨折していたそうだ。
その話を聞いて私は思わず笑いそうになったが我慢した。
彼に「お兄さんはどうして骨折したんですか？」と尋ねられたので正直に「歯磨きしようとして洗面所に行ったらすっ転んだ」と言ったら彼は「あはははははは！！」
笑い過ぎだと思う。
構成 ＢＯＺＺ
ガルエージェンシー松戸 代表・安和 大（0120-546-764）
都内のガルエージェンシーにて約10年間、調査員として携わり2022年にて松戸市でガルエージェンシーの代表として開業。しかし、開業して間もなく足を派手に骨折し、入院する事に。様々な調査の中でも浮気・離婚・素行調査を得意としております。