自動車を運転中に悪質な当て逃げ行為の被害に遭ったという男性から、このたび情報が寄せられた。当サイトでは、男性に事情を詳しく聞くとともに、事故の証拠となる資料を入手することができた。問題が発生したのは、2018年4月29日の午後5時35分頃だった。場所は、吉祥寺(東京都武蔵野市)の井ノ頭通りである。
男性の運転する車が左折レーンで停まっていると、母親とその娘が運転する2台の自転車が、横をすり抜けようとしてきた。そして、その2台が立て続けに、男性の車のドアミラーにぶつかってきたというのである。親子は、男性の方を見向きもせずに逃走した。男性はただちに2人を追いかけ、彼女たちを追い抜いたところで停車した。
男性と口論になり、「そっちが幅寄せしてきたから、ぶつかったのだろう」と親子は主張。男性はそれを否定したが、話は平行線を辿り、やがて男性は警察に通報した。「これは、当て逃げではないですか」と男性が警察官に問うと、「当人たちに、(車に)ぶつかって逃げたという認識があるかどうかによる」と言われたそうだ。
だが、「そっちが幅寄せしてきたから、ぶつかったのだろう」という先述の発言は、接触したという認識がなければ出てこないのではないかと、男性は考えた。警察が事情を尋ねると、「車にぶつかったという認識はあったが、そのまま走り去った」と娘は述べたというのだ。それにもかかわらず、親子は男性に対する一切の謝罪を拒んだ。
男性がドライブレコーダーを確認すると、事故の発生時の映像が記録として残っていた。男性の運転する車の背後から親子が近づいてくる様子や、親子が車の横をすり抜けていく場面も映っていた。男性は、本件を弁護士に相談した。協議の結果、破損したドアミラーの修理代を、弁護士を通じて請求することになった。
男性は言う、「人様のものにぶつかったら、謝るというのが常識ではないでしょうか」。そのような「常識」を持ち合わせていないばかりか、逃亡を図った親子を許しがたいという。今回の事例のように、当て逃げをした側がその場しのぎの対応をとろうとしても、結局は自身が損をすることになる。そもそも、当て逃げそのものが愚かな行為だ。
※モザイク加工は当サイトによるもの