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保険金の不正請求は猛暑のせい?

今年の夏は、猛暑が続きました。
6月から8月の平均気温は、関東甲信・東海・北陸で平年より1.7℃、西日本でも平年1.1℃高く記録的な夏になりました。この暑さで、日本全国で7月に熱中症により緊急搬送された人は5万4220人、死者は133人と統計開始以降、月別で最多となってしまいました。

この熱中症は、気温、湿度が高く、強い日差しが照りつづけると発症しやすい環境となります。
熱中症になると、めまいや立ち眩み、頭痛、吐き気、倦怠感、顔のほてり、筋肉の痙攣や筋肉痛、足をつるなどの症状が現れ、症状が重くなると死に至ることがあるそうです。そのようなことから、今年の夏は『危険な暑さが続いています』と報道がされていました。


ある保険金請求書が保険会社に届きました。
請求者は建設作業員の男性でした。炎天下でのため池工事の作業中、めまい、頭痛、吐き気を訴え、病院へ行き、その後2週間仕事を休んだそうです。確かに男性の作業していたため池は日陰になるところがなく、長い時間強い日差しにあたっているだけでも熱中症になってしまいそうです。


※ため池の写真(個人情報保護のため、加工しています)


ところが、男性の請求書には医師の診断書が添えられていません。
男性が契約していたのは傷害保険。本来は怪我の治療を受けた場合保険金が支払われる保険です。その怪我の証明は、医師によって作成された診断書によるため、書類に不備があるので保険金の支払いはできません。

しかし、男性は何度も「早く保険金を払ってくれ」と催促してきます。
保険会社は「診断書を添えてください」と書類の不備を指摘すると、男性は通院していた診療所の医師を「あいつはやぶ医者だ」と罵倒したそうです。男性は自分で診断書を取りにいく意思がないようなので、代わりに診断書と医師の症状を聞くこととなりました。


予約した日に医師に会うと・・・・・・
医師は警戒した様子で、患者のことを「変な人でした」と言い、多く語ろうとしません。
そして、「風邪で体調を崩したのに、『熱中症で診断書を書いてくれ』って言うんだ。だから、治療を断ったよ」

男性の「めまい、頭痛、吐き気」は熱中症ではなく単なる風邪の症状、猛暑のせいではなかったのです。
男性の保険金請求は、のちに却下されました。色々な人が居ますね・・・



ガルエージェンシー吉祥寺 代表・師 靖人(0120-25-3336)
東京生まれの東京育ち。23区内から都下の隅々まで熟知し、土地勘がものを言う尾行には絶対の自信を持つ。浮気調査は特に依頼者から絶大な信頼を得ており、リピーターや弁護士からの紹介案件も多い。15年以上ノークレームの探偵。

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