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用心深い対象者に調査がバレた!探偵の危機!!!

とある浮気調査での出来事。

対象者は飲食店店長、30代半ばの男性。依頼者曰く、「主人は勘が鋭く、普段でも周囲を気にする人です」とのこと。


数日間調査する予定の初日、21時までの勤務だが、16時に勤務先を出て来た対象者。

所持品は主にスマートフォンくらいで、出勤時に持っていた鞄もなかったので、ちょっとした外出と判断し、尾行開始。

付近は商店街。浮気相手にLINEでもしているのだろう、対象者は歩きスマホで進む。その様子を見ながら、我々調査チームは「今夜接触がありそうだな!」と連絡を取り合う。


直後、おもむろに対象者が立ち止まった。調査員Aが対象者の横を通り過ぎる。前方を歩く調査員Aに対象者がスマートフォンを向けて操作。

調査チーム全員に緊張と不安が走る。すぐにAへ連絡。「そのまま普通に歩いて、現場から離れろ。写真か動画を撮られたかもしれないから」。


次に対象者は急に振り返り、来た道を引き返す。我々の頭の中に「警戒」の2文字がブザー音と共に鳴り響く。

今度は別の路地に入る対象者。普段より大きく距離を空けて、引き続き尾行する。路地の角を曲がったので、慎重に距離を詰める。

!?

曲がったはずの対象者が引き返して来て立ち止まる。しかもスマートフォンがこちらに向けられている。

無理だ・・・Aも私もバレてる・・・勤務先に残して来た調査員Bに連絡し、一旦追尾を打ち切り、私も現場を離れる。


Aと私は合流し、一連の流れで警戒される要因はどこだったんだ? と、何度もお互いの動きを確認し合うが、まったく思い当たらない。

人員を入れ替えるにも、この日に限って調整がつかない。このメンバーで継続するしかない。

不安に押し潰されそうになりながら、対象者の勤務が終わる21時を待つ・・・


(つづく)

 

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