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過大請求を暴く!衝突事故で保険会社に請求した自転車の損害額は…

保険会社からの依頼で自転車の損害を調査しました。
事故現場は丁字路交差点で、60代の女性が自転車で走行していたところ、下り坂の道路から出てきた自動車と衝突した事故でした。


△事故現場写真

幸い被害者の女性は怪我をすることもなく、自転車が壊れただけでした。
女性の話によると、その自転車は【2年くらい前に10万円ほどで購入した】とのこと。しかし、領収書がないため自転車の損害額が決められず、保険会社から自転車の販売額を調べてほしいという内容でした。

早速、被害者の女性に連絡を取り、自転車を見せてもらう約束をしました。
スポーツバイクと呼ばれる自転車では、100万円台の自転車も普通に販売されています。女性が証言した10万円前後でも、国内外の一流メーカーの自転車が購入できます。でも、10万円前後の金額を支払うのは、「自転車が好き」という人たちです。被害者の女性は、60代で一人暮らし。女性の自転車の趣味がどのようなものか強く興味を惹かれました。


約束の日、女性は駐車場に自転車を用意して待っていてくれました。
その自転車は前輪が曲がり、事故の衝撃を物語っていました。
しかし、自転車は……


△自転車タイヤ写真 ※個人情報保護のため、写真を加工しています

「えっ、ママチャリ?」

実用オンリーの自転車で、趣味性は全くありません。
また、変速ギアがなくサビや経年による変化も著しいことから、金額と購入時期に疑問を抱きました。


△自転車全体写真 ※個人情報保護のため、写真を加工しています

女性からの聞き取りでは自転車の価格が分からないので、
貼られていたステッカーの販売店に型式や販売額を聞くことにしました。


△ステッカー写真 ※個人情報保護のため、写真を加工しています


すると、女性は「自分が直接店に行って購入したのではなく、息子に買ってきてもらった」と購入経緯の説明を変えました。どのような経緯で自転車を入手したとしても自転車の価格を明らかにするため、販売店に確認することを伝え、自転車の確認を終えました。

販売店を訪問し自転車の写真を見せて値段を聞くと、「5年以上前に販売してタイプです。1~2万円くらいでした」と店員が説明してくれました。さらに女性の住まい近隣の住人に聞き込みをすると、「7~8年前に引っ越してきたときから、乗っていた自転車だよ」との証言がとれました。


保険会社は同等クラスの自転車を購入できる2万円を女性に提示しましたが、金額に不満を抱いた女性から激しく、数日に渡るクレームがあったそうです。しかし、「請求に不正があり、対応によっては告発する用意もあります」と保険会社が女性に伝えると、女性からのクレームはやんだそうです。交通事故の被害者だとしても、金額が些少であったとしても過大な請求は認められません。

 

ガルエージェンシー吉祥寺 代表・師 靖人(0120-25-3336)
東京生まれの東京育ち。23区内から都下の隅々まで熟知し、土地勘がものを言う尾行には絶対の自信を持つ。浮気調査は特に依頼者から絶大な信頼を得ており、リピーターや弁護士からの紹介案件も多い。15年以上ノークレームの探偵。

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