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鹿児島窃盗事件裁判

日本の刑法犯の約半数を占めている窃盗。
今回、鹿児島地方裁判所で傍聴した事件も窃盗事件の裁判だ。

法廷に現れたのは、40代の男性。
とてもガッチリした体格をしている。

罪名は窃盗。

起訴状によると、被告は糖尿病の合併症といわれる左半身麻痺が影響し、定職に就くことが出来ていなかった。
その為、生活保護を受給しながら過ごしていたが、次の受給日までお金が足りないと困り、窃盗を思いつく。

商品を盗む為に、狙いを定めたのは鹿児島中央駅近くのショッピングセンター。
紳士用品フロアに向かうと、カバンや財布など数点を万引きし、店を出た。

しかし、被告の動きを不審に思っていた警備員がしっかり犯行を目撃していた為、店を出たところで声を掛けられ、犯行を認めた。


生活保護費は、月に67,000円受給していた。
家賃なども引かれている為、節約して生活すれば、問題ない金額だ。

何故、被告はお金が足りなくなったのか。
それは、ギャンブル癖があったからだ。

被告は、鹿児島の繁華街天文館にあるパチンコスロット店に毎日のように通い、スロットに興じていた。



当然、ギャンブルで勝ち続けるのは難しく、生活費も無くなるまで止めることが出来なかった被告。
身勝手にも、盗んだ商品を売って生活をすると考えた犯行だった。


この手の犯行は非常に多いと聞く。
その日、鹿児島地方裁判所で行われた別の裁判も、全く同じと言っていい程のケースだった。

生活保護受給者がギャンブルでお金を無くし、商品を万引きする。
恐らく、全国で同じような犯罪が行われているのではないだろうか。

被告は、裁判の最後に、今の生活を改め、ギャンブルは行わず、計画性をもって過ごすと力強く宣言していた。
是非とも、その宣言が履行される事を願う。

が、前科5犯の被告は、過去にも同様の犯行を犯して出所したばかりだった。
出所間も無く同じ犯罪に手を染め再び収監される現実の前には、その宣言も虚しく聞こえてしまう。

 

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代表・大藤 史生(0120-046-007)
長きに亘り調査現場の第一線で活躍した後、調査本部第二班班長、ガル探偵学校本校主任講師も務めた日本屈指の名探偵。あらゆる調査を解決に導く手腕はご依頼者様や弁護士からの信頼が厚い。「誠心誠意」サービスを提供する事を信念とする。

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