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【実話】デカ長探偵事件ファイル4~被告人を懲役16年に処す

これは、ある刑事裁判での判決です。
「被告人を懲役16年に処す」
短い言葉ではありますが、16年といえば人生の何分の1の時間です。


そもそもこの事件は、ある年の年末警戒中に発生した、住居侵入事件から発覚しました。

当初は空き巣目的の犯行と誰もが思っていましたが、取り調べを進めるうちに、犯人から「気になることがある。空き巣ではなく、若い女性のバッグをひったくったことがある」などと、自ら余罪を話し始めたのです。


犯人が申し立てる地域や月日から被害を調べるも、ひったくり事件の届け出はありません。あったのは強盗事件の被害が数件・・・

そこで、犯人に改めて犯行状況を聞いてみると、
「帰宅中の若い女性を狙って、ひったくりをした。それで失敗したら、近くに落ちている石で女性を殴り、バッグを奪った」
と答えました。

これはまぎれもなく強盗です。本人は泥棒をやっていたつもりが、強盗を働いていたのです。


この犯人には共犯者がいて、犯行の手口はこうでした。まず、1人がひったくりを行う。被害者女性は悲鳴を上げ、誰かに助けを求める。

すると、共犯者がその女性に駆け寄り、
「どうしました? 犯人はどっちに逃げました? 俺が捕まえてやります。警察にも連絡しますから、安心してそこで待っていてください」
などと言って被害者を安心させて、2人で逃げる。

まるでTVドラマにでも出てきそうなあくどい手口で、犯行を繰り返していたのです。


(つづく)

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