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【実話】デカ長探偵事件ファイル6〜事件現場で次々なくなる金品!?

昨今、耳にしない日はないくらい、公務員の犯罪が連日発生しています。私が在籍したS県警でも、今年は現職警察官による強盗殺人・窃盗事件が立て続けに起こり、世間を騒がせました。身内が身内の犯罪を捜査する・・・愚の骨頂です。

交番勤務の警察官なら自分の受け持ち管内の犯行となるため、発覚も早いのですが、かつて警察本部で窃盗犯罪が起こったとき、犯人特定までにかなりの時間を要したことがあります。

当時、私は警察本部に所属して県西部地域を担当し、複数の警察署のさまざまな事件現場に臨場していました。中でも窃盗事件は連日のようにどこかで発生していましたが、地元警察の捜査が終了してしばらく経つと、決まって再臨場要請があるのです。

その数の多さに疑問を持ち、地元警察で事情を確認しました。すると、驚くべき事実が・・・

「現場処理を終えた警察官が署に戻ると、あったはずの物がなくなっている。来る前は間違いなくあった。警察官が持って行ったのでは?」

現場に臨場した勤務員を調べましたが、その様な事実は確認できません。一旦は被害者の思い違いと判断しましたが、同じような出来事が頻発したことから、疑いの目は我々本部員に向けられました。

その結果、地元勤務員と一緒に被害現場に入った鑑識係員が、指紋採取などの作業を行いながら金品を盗んでいたことがわかったのです。この鑑識係員は私と同じシフトで事務室も隣りの、いつも顔を合わせていた先輩でした。「え、あの人が!?」と驚いたことは言うまでもありません。当然逮捕され、懲戒免職になりました。

事件を起こせば必ず逮捕され、その後どうなるかわかりきっているのに、なぜ警察官の犯罪は繰り返されてしまうのでしょうか? 一握りの不心得者がいるために、多くの警察官が迷惑を受けている現状に、文句の一つも言ってやりたくなるのは私だけでしょうか!?

 

ガルエージェンシー埼玉川越 代表・村山浩二(0120-488-007
前職は刑事。刑事時代に培った経験や人脈を活かして、尾行・張込みはもちろんのこと、調査終了後にお渡しする調査報告書には絶対的な自信を持ち、深層心理を見抜く能力には定評がある。メンタルケアカウンセラーの資格を有し、各種相談に親身に対応するためご依頼者様からの信頼も厚い。

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