事件は、2013年12月12日、大阪府下の公立中学校の教室で起こった。
給食が終わった後、ささいなことで生徒A(当時中学1年)は数学担当の教師Hとトラブルになった。Hに突き飛ばされたAは、Hとにらみ合っての口論に。
Hのからかうような言動に腹を立て、AがHの顔面を殴打。鼻面を殴られたHは激高して、Aに反撃に出る。
告訴状には、
「(Hは)激高し、Aの左手の前腕部を1回殴打し、襟首を締め上げると同時に、Aを階段付近まで引きずり、階段上部よりAの背中を強く押して突き飛ばし、階段の中間付近でかろうじて踏み止まったAの背部をさらに強く押して踊り場まで突き落とし・・このときAは階段の鉄製手すりで頭部を打ち、朦朧としているところを「こらぁ」と大声で怒号しながら、Aの髪の毛を鷲掴みにし、Aの顔面を膝蹴りし、
「このクソガキ死ね」
と怒号しながら・・その後、Aの頸部付近をヘッドロックのように締め上げるなどの暴行を加え・・。」
とある。
このHの狂ったような行為は、衆人環視の中で行われた。
目撃者の女子生徒は、「AがH先生を殴ったんはあかんけど、その後先生がAをボコボコにしているのを見て吐きそうになった」と話す。
当時中学2年で、この光景を目撃してHを止めようとしていた男子生徒は、「Hを止めようと思ったけど止まらんかった。狂っていた。怖かった」と証言した。
生徒からの通報を受け、数人の教員が現場へ駆けつけたが、Aの頸部を締め上げるHを止めることはできなかった。
数分して駆けつけた校長が、やっとのことでHをAから引き離し、職員室へ連れ戻ったのである。
自分が殴られたことで、Hは警察に被害届を提出。Aは警察の取り調べを受け、こどもセンター(家庭裁判所)に送致された。
しかし、事件はその後、新たな展開を見せる!
(つづく)

ガルエージェンシー奈良橿原/ガルエージェンシー奈良中央/ガルエージェンシー奈良王寺
代表・福林 英哉(0120-783-056)
刑事警察において組織犯罪や特殊知能犯罪を担当し、1999年にガル奈良橿原、2013年にガル奈良中央、2016年に奈良王寺を開設。これまでに刑事、民事事件を多数解決する。卓越した調査力、誠実で丁寧な相談が好評を得ている。