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コロナの影響で原宿がシャッター街に?メディアが報じない光景

新型コロナウイルス感染症関連のニュースで定期的に話題になってきたのが、「若者の街」と形容される原宿(東京都渋谷区)だ。昨年の緊急事態宣言の時期には、「竹下通りが大混雑」と報じたテレビ番組の内容に「捏造報道」と非難が殺到して炎上した。秋以降に感染者数が増加した際にも、「竹下通りに若者が集まっている」と報じられた。

このたび読者から届いた情報によると、「メディアでは竹下通りの出来事ばかり扱われるが、その近辺で起きていることは全く取り上げられない」というのだ。情報提供者曰く、「旧渋谷川遊歩道路」とその周辺がコロナ禍で大変な状況だという。竹下通りを抜けて明治通りを横切り、その奥へと進んだ場所にある、明治通りと並行する道だ。

道路沿いには、洋服や雑貨などの店が並ぶ。情報提供者によると、この辺りには10年くらい前までは古い建物が密集し、小規模の店舗が多かったという。その後、建て替えが進んで街並みも一新。近年は高級ブランドの買取や販売を行う大手の古着リサイクル店が、数多く進出していた。そしてコロナの感染拡大以降、一帯で閉店が相次いだとのこと。

 

 

 

当サイトでは現地を訪れて、実情を調べた。情報提供者が指摘する通り、空き物件が目立つ。古着店で話を聞くと、「夏の終わりにMSGM(イタリアのストリートファッションのブランド)が閉店した後くらいから、バタバタと(店が)閉まっていった」という。この地域に昔からあった店が、系列店を一斉に閉鎖するという事態も起きたそうだ。

 

 

 

 

ある海外ブランドの店では、コロナ禍で入荷商品が少ないため、フロアの一部を閉めていた。夕方の時間帯にもかかわらず、客が皆無という店も珍しくない。昨年の緊急事態宣言に伴う休店のまま再開することなく、営業を終えた店もある。

竹下通りの買い物客の増減だけに注目した報道からは、この街の実態の一部しか見えてこないのだということを思い知らされた。

 

高橋 

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