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日本の交番は安全なのか?

交番とは市街地に警察官の派出所を作り、地域の安全を図る警察の制度の一つです。
この交番制度は、日本で始まった日本独自の制度です。

かつて、海外では「交番がこの街にあったらハチの巣(犯罪者の標的されるというたとえ)にされてしまうだろう」と言われていました。しかし、いまではアメリカのニューヨーク、ブラジル、シンガポール、インドネシアなどに交番制度が輸出されました。各国で犯罪の減少に貢献。
KOBAN」という国際語ができるほど評価されています。


△海外の交番の写真 出典:www.mai-b.co.jp


その地域の治安を守る日本の交番が、いま、犯罪者の標的にされています。

4月11日、滋賀県彦根市の彦根署河瀬駅前交番で、勤務中の巡査部長が部下の巡査に撃たれて死亡した事件が発生しました。

6月26日、富山県富山市の富山中央署奥田交番で、元自衛官の男が勤務中の警部補を刃物で刺し拳銃を奪いました。男は奪った拳銃で工事現場で交通誘導をしていた男性警備員を殺しました。

9月19日、宮城県仙台市宮城野区の仙台東署東仙台交番で、勤務中の巡査部長が大学生の男に刺され死亡、大学生は交番に勤務する別の警察官に撃たれ死亡しました。


△東仙台交番の写真


交番に勤務する警察官が襲撃され、死亡した事件が今年3件発生しました。
これまでに交番が襲撃される事件は、

1989年5月、東京都練馬区の警視庁練馬署中村橋派出所で、警察官2人が刺殺される事件、

1992年2月、東京都東村山氏の警視庁東村山署旭が丘派出所で、勤務中の警察官が何者かに刺殺され拳銃が奪われた事件など

1997年8月、福岡県柳川市の福岡県警柳川警察署の駐在所で、警察官が男に包丁で刺され死亡した事件など数件程度でした。


今回の東仙台交番襲撃事件をうけて、警察庁は、19日、交番勤務の警察官の耐刃防護衣の常時着用や警察官の複数配置に努めることを全国の警察本部へ通達しました。しかし、交番が地域に開かれた存在である以上、訪問者と勤務する警察官を仕切ったり、ガラス板等で隔てるなど設備面での防御施設設置は難しいそうです。

海外の交番では、襲撃事件は無いそうです。日本のように不審者の攻撃を受けてから拳銃を使用する前に、警察官が不審な動きをしたものを確認した場合、攻撃を受けなくても不審者を拳銃で撃つことができるためです。今後テロ対策などのため、日本の警察官の拳銃使用規則が変わっていくかもしれませんね。


ガルエージェンシー吉祥寺 代表・師 靖人(0120-25-3336)
東京生まれの東京育ち。23区内から都下の隅々まで熟知し、土地勘がものを言う尾行には絶対の自信を持つ。浮気調査は特に依頼者から絶大な信頼を得ており、リピーターや弁護士からの紹介案件も多い。15年以上ノークレームの探偵。

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