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白バイ探偵が斬る~世田谷区用賀・6人死傷の飲酒運転事故の真相!!

3月23日に東京都世田谷区用賀で発生した、タクシーなど4台の車が絡む死傷事故は皆さんの記憶に新しいかと思います。

緒環健蔵容疑者

この事故で注目すべきは、暴走した車を運転していた緒環健蔵容疑者(20)が、「自分が走り出したらパトカーも走り出した」と供述していることです。

飲酒運転の取締りは、不特定多数の車両を停止させて検問を行う「一斉検問」が一般的です。

しかし今回は、お酒を提供する飲食店付近の駐車場や路上に駐車されている車に目星をつけ、車が走り出したところを何らかの理由をつけて停止させる、「一本釣り」の取締りによって事故が起きた可能性があります。


また、交差点を走る車のドライブレコーダーの映像からは、信号が変わり発進したタクシーが事故に巻き込まれた状況が窺えます。

緒環容疑者が時速130キロで交差点に進入していることを考えると、交差点の144メートル以上手前で、信号が赤に変わったのに気づいているはずです。しかし、逃走することしか頭になかったため、そのまま進入したと考えられます。

衝突したタクシーにも40メートル手前くらいで気づいたはずですが、時速130キロではどうすることもできなかったのでしょう。


今回の事故の場合、
「アルコール(飲酒)又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させる行為」
の危険運転致死傷罪で立件するよりも、
「赤色信号またはこれに相当する信号を殊更に無視し(信号無視)、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為」
「進行を制御することが困難な高速度で自動車を走行させる行為」
の危険運転致死傷罪で立件を考えたほうが、裁判での争点が少ないでしょう。

また、危険運転致死傷罪に該当する事項が多いため、情状で争うしかありません。

 

ガルエージェンシー埼玉北 代表・長野 浩和(0120-446-007)
前職は警察官。取締りのほか数々のキャンペーン、テレビ番組『警察24時』での取材対応も行う。優秀警察官表彰、管区警察学校での学業成績優秀表彰等多数の表彰を受賞。30年務めた警察を退職後、信条である「義」を貫くために探偵となる。

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